高齢者だけ世帯の増加率は高く、今後激増する
１ 一人暮らし高齢者は５年間で３０％ずつ増加している
　65歳以上の高齢単身世帯は、平成12年国勢調査では５年前の平成７年と比較して、1,001人から1,325人へ324人の増加、率にして32.4％の増加です。1970年からここ３０年は５年毎に約３０％前後の増加で推移しており、今後20年間位はこの増加が続くと推定されます。高齢単身世帯には施設入所者などもいて必ずしも一人暮らし世帯とは限りませんが、増加率は同じだと推定できます。
２ 高齢者夫婦世帯者の増加率も３０％前後で推移している

　高齢者夫婦が二人だけで暮らす世帯が身の回りで増えていますが、その増加率は高齢者単身世帯同様に、ここ30年間は30％前後の高率で増加しています。高齢者でも若年ほど夫婦二人だけの暮らし方が多くなることや、これから団塊世代が高齢者に加わることを考えると、将来的にはこの傾向はもっと増加すると考えられます。
３ 高齢者だけの世帯の高齢者数はこれからも激増する

　1995〜2000年間の増加率が、今後１５年続く前提で将来の高齢者だけ世帯者数を推計したのが下記のグラフのデータです。一定の人数で増加するのでなく、幾何級数的に増加するので、2015年(平成27年)には２倍以上に増加すると推計されます。
　注）　高齢夫婦世帯者の増加率は25.1％で推計したが、もっと高率になると考えた方がよい。